今日は、人と人のつながりについて思うところを書いてみます。
YouTube運営を始めて、1年3ヶ月が経ちました。
この期間に一緒にお仕事をさせていただいたクリエイターさんは50人以上になると思います。
私の人生において、こんなにもたくさんの方とお仕事をしたのは初めてで、本当に貴重な経験をさせていただきました。
この先どこまでビジネスを続けていくのかはわかりませんが、何年も続けていけばこれが当たり前になり、感覚も鈍ってくると思ったので、今のうちに思ったことを残しておきたいと思います。
結局仕事は人間関係
私のこれまでの職歴というと
- 大手製薬会社で営業
- 地元の中小企業で薬剤師
- 学生時代のアルバイト
このあたりです。
YouTube運営では初めて「人を雇う」立場になりました。
色々な場所で働いてみて今思っていることは「結局仕事は人間関係」なんだということです。
雇う側に立ってみて、そのことをこれまで以上に痛感しています。
お金を取るか、環境を取るか
YouTube運営でたくさんのクリエイターさんを「雇い」ましたが、初期の頃など特にそうなのですが、私が提示できる条件というのは本当に厳しいものでした。
「え、こんな金額で仕事依頼しちゃって大丈夫!?」と思いながら、募集を出してました。
これ、会社だったら超ブラックです。
運営を始めた当初は、資金力がなかったことが第一にありますが、そもそも人を雇ったこともなく、相場もわからず、先生に言われるがままにやっていて
とにかく単価が安いことが気になって気になって仕方なかったです。
特に、修正依頼を出す時です。
誰が見てもわかる明らかなミスは良いのです。
ですが、イラストやシナリオなど、「感覚的な判断基準」がものを言うような納品物の場合、修正依頼を出すのが本当に苦痛でした。
そんな気持ちがずっとあり、それはそれは大変なストレスでした。
それでも、運営開始当初から今も引き続きお仕事をしてくださっている方がいます。
この方たちにとっては、お金ではない何か別のところで、魅力を感じてくださることがあったのだろうと想像しています。
本当にありがたいことです。
いつでも丁寧に、敬意を持って
私が運営しているチャンネルでは
- シナリオライター
- 声優
- 動画編集
- イラストレーター
といった方々がお仕事をしてくださっています。
中でも、主張が強いのが圧倒的にライターさん。
これは私の主観ですが、
声優さん、イラストレーターさん、動画編集さんは、それぞれプライドを持ってお仕事をされていることは間違いないのだけど、あくまでも「クライアント(依頼主)ありき」なのです。
クライアントの要望通りに納品物を仕上げる、その中で自分の実力や個性を表現する、というのが私が持っている印象です。
一方、ライターさんは、かなりこだわりが強いです。
シナリオというのは動画の出発点なので、私も細かく意見をすることが多く、それに対して
- 自分はこう思ったからこう書いた
- 先に提出しているプロット通りに書いたのに変更するということか
等々、はっきりと意見を言う方が多いです。
納得されないままの変更、修正は良いものが出来ないので、こちらの考えを時間をかけて伝えていく必要があります。
その他にも、運営そのものに対する不満をぶつけてこられることもあり
「そんなに不満があるのでしたら、辞めていただいて方が良いと思います」と言ったこともあります。
結局は今でもお仕事続けてくださっているのですが(^_^;)
私がクリエイターさんとやり取りをさせていただく時、いつも心がけていることは、
敬意を持って丁寧に接する
ということです。
めちゃくちゃ忙しくて返信もままならない時もあります。
体調不良の時だってあります。
悩み事があってしんどい時もあります。
でも、そんなのは相手には関係のないことです。
クリエイターさんには、いつもどんな時でも敬意を持って接する、これは私がこれから先も変わらず持ち続けたいポリシーの一つです。
逆に言えば、私に敬意を払ってくれない方とはお付き合いしません。
私はエライんだぞ!敬え!
と言っているのではありません。
「どうでもいい相手」と思っていたら、それは相手にも伝わるものです。
そういうものが伝わってくる方とは、たとえどんなに素晴らしい技術があったとしても、お付き合いはしません。
少しの一言
クリエイターさんたちとのやり取りは、基本すべて文章です。
文章というのはよし悪しで、
- 考えをまとめてから書ける
- 冷静に書ける
- 読み返せる
- 相手も時間がある時に読める
等々のメリットがある一方で
- ニュアンスが伝わりにくい
という最大のデメリットもあります。
ニュアンスというのは本当に難しいです。
文章力が必要になってきます。
そこで私がいつも気をつけているのは「ちょっとした一言」です。
例えば、返信が遅れてしまった時
目の前に相手がいれば自然と「遅くなってごめんなさい」と言えますよね。
ですが、文章となると、要件のみを送ろうとしがちで、この「遅くなってすみません」を省略してしまうのです。
だらだら長いテキストメッセージは、読むのが大変ですし、場合によっては要点がぼやけてしまって何が言いたかったのかわからなくなるときがあります。
なので、要件のみ端的に!これは間違ってはいません。
ですが、必要なんです、遅くなってすみません、の一言は。
これはあくまでも一例です。
何かの修正を依頼する時も、
単に「◯◯の部分を修正してください。」
だけだと非常に冷たく機械的なやり取りになります。
「ここはこうで良かったんだけど、◯◯になるともっと良いと思う」といった、少しの言い方の違いで、たとえ相手が目の前にいなくても、こちらの意図を伝えることができます。
非対面だからこそ、文章でのやり取りしかないからこそ、こういった少しの一言がとても重要だと私は思っています。
まとめ
多くのクリエイターさんとお仕事をしてきましたが、私が思うのはやはり仕事は「技術よりも人間力」です。
技術があって人間力もある、それがもちろんベストですが、私自身も含めてなかなかそう完璧な人はいません。
「技術4・人間力5」という方と「技術5・人間力4」の方がいたら、私は迷わず前者を取ります。
技術も人間力も、どちらも一朝一夕にはいきません。
ですが、どちらがより簡単に自分の意識の違いだけで変えることができるかといえば、「人間力」の方です。
結局それが、どんな仕事の場面でも重要な要素になってくると私は思います。