自分の居場所は手放してはいけない

今日は、自分の「居場所」についてのお話です。

よく、自分の居場所は複数持ちましょう、といった言葉を聞きます。

  • 家庭だけ
  • 学校だけ
  • 職場だけ

この状態は非常に危ういです。

一箇所しか自分の居場所がなければ、視野が狭くなることに加え、その唯一の場所が居心地悪い場所になってしまった時に逃げ場がなくなってしまうからです。

でも、その居場所ってどうやって決めたら良いのでしょうね。

残すべき居場所、去るべき居場所、それについて今日は考えてみました。

居場所とは

そもそも自分にとっての居場所は何があるのかなと考えてみました。

私の場合

  1. 家庭
  2. 薬剤師としての職場
  3. 副業としてのビジネス
  4. 学生時代からの友人
  5. ママ友

 

このあたりかなーと思います。

このうち、毎日のように関わりがあるのは1,2,3です。

私は副業を始めた当初、もし副業の方で本業の何倍も稼げるようになったらどうする…?と考えてみたことがあります。

副業が本業に成り代わり、薬剤師の仕事をするよりも自宅でパソコンに向かっている方が何倍も収入が得られるとしたら…?

 

この当時出た答えは「仮にそうなっても、薬剤師は辞めない」でした。

そして今でも、この答えは変わっていません。

なぜだろう…?と考えてみました。

 

それは、薬剤師という仕事が、私にとって自己肯定感維持のための重要な居場所だからです。

 

残す居場所の決め方

居場所は多ければ多いほど良いかもしれませんが、現実はそううまくはいきません。

新しい居場所を作る時、既存の居場所を手放さなければならないこともあります。

例えば転職なんかはそうですよね。

通常、同時に複数の場所でフルタイム会社員をやる、なんてことはできないわけですから、転職するのであれば、元の会社での居場所は自ずと失うことになります。

 

引っ越しなどもそうです。

その地域にすごく親しい友人がいたとして、自分が引っ越してしまえば会える頻度は減りますし、下手したらもう一生会えないなんてこともあり得ます。

こういったやむを得ない状況があるのも事実ですが、今の居場所を手放す前に、

本当に手放して良いのか?は一度立ち止まって考えるべきだと私は思います。

 

それを考える時に私が考慮するポイントの一つが、

自分の自己肯定感を上げてくれる場所かどうか?

です。

 

自己肯定感が上がる場所

自己肯定感ってどうやって上がるのかというと

  • 褒めてもらえる
  • 人から尊敬してもらえる
  • 楽しいと思える
  • 自信がつく
  • 必要とされている
  • 自分を受け入れてもらえる

こういった感情がベースになります。

 

その居場所にいることによって、これらの感情が生まれるのであれば、それは「残すべき居場所」である可能性があります。

私にとって、薬剤師としての仕事は、これらの項目が当てはまる場所なんですね。

もちろん、嫌なこともたくさんあります。

理不尽な会社からの要求だったり、自分と合わない同僚がいたり、クレーマーにひどく怒鳴られて落ち込む日があったり…

でも、それってどこに行っても多かれ少なかれあるものなので、出勤するのが苦痛なレベルでないのなら、それ以上に自己肯定感が満たされる場所であることを優先すべきだと私は思います。

 

先日私は、このコロナ禍において、子供の学級閉鎖等が重なり約10日ほど仕事にいけなくなってしまいました。

私の場合、自宅でもやることは山ほどあるので、「むしろラッキー♪」くらいに思っており、それに加えて10日も休むと次の出勤が億劫になってくるのですね。

家で仕事できるって楽だなーとも思いました。

ですが、久々に出勤してみた時に、上記の「自己肯定感が上がる感情」を感じたんです。

そして、あー、ここって私が手放してはいけない居場所なんだな、と思いました。

 

そう気づいた後から、仕事に対して考え方が変わりました。

日頃は、嫌なことや不満な点にばかり目がいきがちです。

でも、ここにいることで自分の自己肯定感を維持していると感じて以降、「ここにいる意味」なども考えるようになりました。

将来的に、副業の稼ぎがウン百万やウン千万になろうとも、私は薬剤師を辞めてはいけないのだと確信しています。

 

去るべき居場所

一方で、残しておいてはいけない、一刻も早く去る居場所もあります。

職場を例にするなら

  • 給料が高いから
  • 自宅から近くて便利だから
  • 仕事が簡単で楽だから

こういったメリットがあったとしても、それ以上に

  • 人間関係が悪い
  • 自分の成長につながらない
  • 自己肯定感が下がる

こんな職場だったら、これは去るべき場所です。

 

「何やってんのかなー私」みたいな感情が生まれるのであれば、それは去るべき場所です。

いつまでもその場に留まっても良いことはないです。

 

とはいえ、転職でも引っ越しでも、そうそう簡単にできることではないですよね。

ただ、何かの分岐点に立った時、自分の決断の根拠として「自己肯定感が上がるかどうか」を一つの目安にするのは、私はオススメです。

 

失ったものは取り返せません。

  • 捨てようとしているその居場所は本当に捨てて良いものなのか?
  • 正論を並べて居座り続けているその場所は、本当に必要な場所なのか?

 

命ある限りずっと続く数多くの選択ですが、何を持って決めるのかという指標を自分の中に持っておくと、迷いがなくなるのでオススメです。